学生マンションとは?やめとけと言われる理由とメリットを解説

学生マンションとは?やめとけと言われる理由とメリットを解説

「学生で一人暮らしをする際に節約する目的で学生マンションに入居するのはやめとけ」と言われて悩んでいませんか。
食事がついたりセキュリティが充実していて人気がある一方で、費用が高くて敬遠される側面も持ち合わせています。
ここでは、学生マンションとはなにかお伝えしたうえで、やめとけといわれる理由とメリットについて解説します。

学生マンションとは

学生マンションとは

学生マンションとは、名前のとおり学生が住むことを目的とした賃貸物件です。
遠方に住んでいて自宅からの通学が困難な学生が、はじめての一人暮らし用の賃貸物件として契約するケースが多いです。
ここでは、学生マンションの特徴と一般的な賃貸物件との違いについて解説します。

特徴

学生マンションは、学生寮とよく似た構造になっており、キッチン・トイレ・シャワールームなどが各部屋についています。
学生寮では門限やキッチンデューティなどの規則が厳しく設けられているケースが多いですが、学生マンションでは門限や規則はほとんどありません。
あくまで同じ大学の学生たちだけが住める集合住宅になっているので、各自のプライバシーは十分に担保されたうえで、集団行動は強制されないのが特徴です。
大学が管理しているマンションで、原則入居者は大学に在学する学生のみです。
自由に行き来できますが、学生たちの安全を保証するためにセキュリティ対策が徹底されている物件が多くあります。
マンションタイプによっては、朝食や夕食などの食事がついてくる場合もあるので、はじめての一人暮らしでも安心です。

友達や家族は宿泊できるのか

学生寮とは異なるため、基本的には友達や家族が自由に宿泊してもいいケースが多いです。
1〜2泊程度であれば問題ありませんが、1週間以上宿泊してほかの入居者に迷惑をかけるようなクレームが入れば、退去を求められる可能性があります。
また、男性専用・女性専用のマンションの場合、異性の来訪は認められていないのでマンションの敷地内に入れてはいけません。

一般的な賃貸物件との違い

一般的な賃貸物件との違いは、入居制限の有無です。
一般的な賃貸物件を契約する場合、支払い能力を審査したり連帯保証人や保険会社への加入をしたりして入居できるかどうかを判断します。
一方で学生マンションを契約する場合、該当する大学・大学院・専門学校などに在籍している学生しか入居できません。
入居するためには、学生証や合格証書などの書類の提出が求められます。
同じ学生だけが住んでいるマンションになるため、年齢層が近くてコミュニティを作りやすく、学校生活を充実させるきっかけにもなるでしょう。
また、学校に在学している期間しか入居を認めていないケースが多いため、卒業時には退去が命じられます。
一般的な賃貸物件は2年契約が多く、入居者が希望すれば契約更新を続けられるため、長期的に住み続けられる点は大きな違いです。

学生マンションはやめとけといわれる理由

学生マンションはやめとけといわれる理由

一般的な賃貸物件よりも安全性が担保されている点においては、はじめての一人暮らしでも安心ですが、いくつかのデメリットも存在します。
どのようなデメリットが考えられるのかを把握したうえで、口コミや評判をチェックして問題がないかを判断しましょう。
まずは、学生マンションはやめとけといわれる理由について解説します。

騒音などのマナー問題

学生だけが住んでいるマンションでは、夜遅くまで部屋で飲み会をしたり共有スペースで騒いだりする問題が指摘されています。
各マンションのルールがどれほど厳しく設定されているのか、どれほど共通認識としてシェアされているのかによって変わります。
テスト期間やレポート提出間近に集中できる環境が確保できないほどの騒音がある場合は、入居を控えるべきです。
共有スペースが過度に汚れているマンションも、入居者たちのマナーが悪い可能性があるので注意が必要です。

プライバシーの制限

大学・大学院・専門学校などのすぐ近くにマンションがあり、入居者は全員が同じ学校の学生なので、プライバシーがないと感じる可能性があります。
「昨日は帰ってこなかった」「夜遅くまで電気がついていた」「夜にコンビニエンスストアに行った」など細かい行動が周囲に知られることもあり、ストレスに感じている方は多いようです。
また、マンションの独自ルールとして門限や外泊届の提出が設けられている場合、行動時間に制限がかかってしまい学生生活がストレスとなることもあるでしょう。
自由度の高い学生生活を送りたいのであれば、独自ルールが設けられていないかどうかを確認しておきましょう。

人間関係

入居者が全員同じ学校の学生になるので、人間関係で揉めたときに心休まる空間が確保できずにストレスに感じる可能性があります。
学生同士の距離が近い分、コミュニティも生まれやすいですが、飲み会に強制参加させられるなどの問題にもつながります。
逆にいつまでも友達ができずに、ほかの学生たちが仲良く過ごしているなかで孤独を感じてしまう方も出てくるかもしれません。
ほかの学生とは適度な距離を保ちたいのであれば、一般の賃貸物件を借りる選択を視野に入れてもよいでしょう。

学生マンションに住むメリット

学生マンションに住むメリット

マナー問題を筆頭にいくつかのデメリットを理由に入居をやめておけといわれていますが、逆に学生だけが住むマンションゆえのメリットもたくさんあります。
ここでは、学生マンションに住むメリットについて解説します。

セキュリティの充実度

学生が住むマンションのため、さまざまなトラブルを防ぐためにセキュリティ設備が充実しているケースが多いです。
インターフォン・防犯カメラ・オートロックキーなどマンションによって搭載されているセキュリティシステムはさまざまです。
学生証と連動しているオートロック型マンションであれば、外部からの侵入は難易度が高く、はじめての一人暮らしでも安心して生活できます。
さらに、男性専用・女性専用など性別ごとに分かれているマンションは、よりセキュリティ環境が徹底されている傾向にあります。

合格発表前にお部屋をキープできる

一般的に新生活がはじまる前の2〜3月頃は、引っ越しする方が多くいるため、好条件の物件はすぐに借主が決まってしまいます。
学生専用のマンションであれば、一般の賃貸物件よりは部屋に余裕がある場合が多いです。
受験の時点で入居希望の有無を問われて、希望する学生に向けて部屋を確保してくれるような学校もあります。
受験から入学までは忙しくなる時期でもあるので、物件探しをする手間を省けるのは大きなメリットになります。

家具や家電の購入不要

在校生のみが利用できる学生マンションは、ベッド・冷蔵庫・机・椅子など最低限の家具や家電は揃っている場合が多いです。
そのため、入居するときに家具や家電を新調する必要がないため、初期費用を抑えて学生生活をはじめられます。

入居審査が緩い

学生向けに用意されているマンションのため、支払い能力の審査が厳しくありません。
一般の賃貸物件を学生が借りるためには、保護者の支払い能力などもチェックされますが、在籍している学生であれば原則借りられます。
過去に支払いを滞納した履歴があるなど入居審査に不利な条件を抱えている方は、学生向けのマンションを検討しましょう。

まとめ

騒音や人間関係などを理由に学生マンションの利用はやめとけという方がいます。
しかし、家具や家電を用意する必要がなかったりセキュリティが充実していたり、メリットも多くあります。
内見できるのだれば学生たちの雰囲気や共有スペースの状態をみて、入居するかどうか判断しましょう。