アルバイト学生は賃貸借契約できる?初期費用の目安や抑える方法を解説

アルバイト学生は賃貸借契約できる?初期費用の目安や抑える方法を解説

一人暮らしを始めたいけど、アルバイト学生で部屋は借りれるか不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。
アルバイト学生でも条件を満たせば賃貸借契約は十分可能です。
また、知っておくべきポイントを押さえれば、入居までにかかる初期費用を大幅に抑えられます。
この記事では、アルバイト学生が賃貸を契約するためのポイントと初期費用を抑えるための方法を解説します。

アルバイト学生の賃貸物件の契約は可能か

アルバイト学生の賃貸物件の契約は可能か

アルバイト収入での賃貸借契約には、一定の条件を満たす必要がありますが、決して不可能ではありません。
もっとも重要なのは、家賃支払いの継続性を証明できるかどうかです。
ここでは、不動産会社の入居審査において重要な判断材料である収入の安定性や支払い能力、そして信用度について解説します。

収入が安定していれば入居審査は通る

アルバイト収入でも、月収の3分の1程度を家賃に充てられると証明できれば、入居審査に通過する可能性は十分にあります。
長期間同じ職場で働いている実績も、安定性の証明として評価されます。
具体的には、直近3か月以上の給与明細や、雇用契約書の提出が必要です。
アルバイトを掛け持ちしている場合は、その旨を伝えれば収入面での信頼性を高められます。

支払い能力

アルバイト学生でも、支払い能力があれば賃貸借契約が可能ですが、正規雇用者と比べると審査が厳しくなる傾向があります。
そのため、不動産会社に支払い能力の証明がしっかりとできるようにしておかなければなりません。
家賃支払い能力の判断基準は、月収の25~30%が家賃の目安とされています。
たとえば、月収15万円の場合、家賃は3.75万円~4.5万円程度が適正範囲となります。
光熱費や生活費なども考慮したうえで、無理のない家賃設定が重要です。
どうしても証明が難しい場合は、連帯保証人も検討しましょう。
連絡保証人は借主が家賃の支払いを滞納した際に、代わりに支払いや保証を負わなくてはならない存在です。
支払い能力のある保護者の連帯保証人であれば、借主との関係性もしっかりしているため、審査のハードルは大きく下がります。

信用度

入居審査では金銭面だけでなく、入居後のトラブル防止のために人物としての信用度も重要な判断材料となります。
身だしなみや話し方、提出書類の丁寧さなども評価対象です。
たとえば、無理な価格交渉を強要したり、横柄な態度を取るなどはマイナス評価になりやすく、審査に落ちやすくなるため注意が必要です。
学生は学生証の提示や在学証明書の提出により、学生だと相手に証明ができ、信用度が増します。
アルバイト先での勤務態度の評価も、間接的に審査に影響を与える可能性があるため、日ごろから丁寧な対応を心がけておくと良いでしょう。

賃貸物件を借りる際に必要な初期費用の目安

賃貸物件を借りる際に必要な初期費用の目安

賃貸借契約時、普段支払う家賃のほかに、支払うべき初期費用と呼ばれる費用があります。
必要な初期費用は、家賃の4.5~5か月分が目安とされているため、家賃5万円の物件の場合、22.5万~25万円程度の初期費用を見込んでおくと良いでしょう。
実際の金額は物件や地域によって異なりますが、初期費用の内訳と相場を理解しておけば、予算計画を立てやすくなります。

敷金

敷金は、家賃の1か月分が目安とされていますが、地域や物件によっては敷金不要の物件も増えています。
退去時に問題がなければ返還されますが、退去後のクリーニング代や、入居している間の汚れがや破損がひどい場合は修繕費用が差し引かれる場合があります。

礼金

礼金は、賃貸借契約時に家主への謝礼として支払う費用で、敷金とは違い退去しても返還されません。
一般的に家賃の1〜2か月分が相場ですが、最近では礼金不要物件も増えています。
学生向け物件では、礼金を低く設定している物件も多いので、物件探しの際は確認しておきたいポイントです。

仲介手数料

仲介手数料は、不動産会社への報酬として支払う費用で、法律により家賃の1か月分+消費税が上限と定められています。
学生向けの物件では、仲介手数料を割引するキャンペーンを実施している不動産会社も多いため、時期を見計らって契約すれば契約時のコスト削減に有効です。
また、家主と直接契約できる物件であれば仲介手数料は発生しないため、この費用を節約できる可能性もあります。

火災保険

初期費用の敷金、礼金の他にも火災保険の契約が必要になります。
火災保険は、入居中に起こる火災や落雷、水漏れなどのトラブルに備えて加入する損害保険で、シングル向け物件では約1万円~1.5万円が相場とされています。
賃貸物件では、不動産会社が指定した保険会社に加入するケースが多いですが、自分で選んだ保険会社への加入も可能です。
賃貸物件での生活に必要な補償をまとめたセットを扱っている保険会社も多いため、自分でリーズナブルな保険を選ぶのも節約に一役買ってくれるでしょう。

アルバイト学生が賃貸物件の初期費用を抑える方法

アルバイト学生が賃貸物件の初期費用を抑える方法

初期費用を抑えるためには、物件選びの段階から戦略的なアプローチが必要です。
近年増加している初期費用格安物件や学生向け特典の活用で、大幅な費用削減が可能です。
初期費用が節約できる方法を知っておきましょう。

家賃を安く抑える

家賃を抑えるコツは、立地条件や選ぶ部屋の条件の見直しです。
駅から少し離れた物件や低層階の選択で、家賃を下げるのも可能です。
また、部屋にこだわりすぎてしまうと、家賃が予算をオーバーしてしまいます。
そのため、部屋の条件は2~3つに絞って、優先順位が比較的低い条件から緩めて物件を探すようにしましょう。
その他にも、築年数が古い物件は設備面で劣る場合がありますが、家賃は大幅に安くなるため、選択肢の1つにくわえておくのもおすすめです。
共同生活できる友人がいれば、シェアハウスやルームシェアも検討する価値があります。
その他にも、不動産会社への交渉やシーズンオフでの契約も、家賃を安くするための手段の1つです。

敷金や礼金を安く抑える

敷金や礼金0物件を積極的に探すのは、初期費用節約の基本です。
最近では、これらを大幅に減額したり、学生向けに敷金礼金をゼロにする、ゼロゼロ物件を扱う不動産会社が増えています。
また、不動産会社による春先の新生活応援キャンペーンなどもあります。
それらを上手く利用すれば、さらなる節約が可能です。
交渉次第では、敷金を分割払いにできる場合もありますので、不動産会社との相談も重要です。
引っ越しの際は費用がどうしてもかさむため、浮いた費用を生活用品や引っ越し費用に回しても良いでしょう。

家具や家電の購入費を抑える

引っ越しの際は、金銭的に厳しくて家具や家電にお金が回せない場合も出てきます。
その場合、家具付きや家電付き物件を選べば、初期投資を抑えられます。
また、必要な家具や家電はリサイクルショップやフリマアプリを活用し、中古品を賢く取り入れるのもお勧めです。
必要最低限の物から始めて、徐々に家具や家電などの生活用品を揃えていく計画的なアプローチも有効となります。

まとめ

アルバイトをしている学生でも、収入の安定性を証明できれば賃貸借契約は十分可能です。
賃貸物件を契約するときの初期費用は決して安くありませんが、物件選びの工夫や各種割引制度の活用により、節約が可能です。
敷金、礼金なし物件の選択や家具付き物件の活用は、初期費用を大幅に抑える有効な手段となります。
不動産会社との丁寧なコミュニケーションを心がけ、自身の条件に合った物件選びが成功への近道となります。