「駅近」の賃貸物件は駅から歩いて何分?住むメリットとデメリットも解説

「駅近」の賃貸物件は駅から歩いて何分?住むメリットとデメリットも解説

「駅近」の賃貸物件は、文字どおり駅から近い距離にあるため、メリットが大きいと考える方は多いでしょう。
しかし、駅近の賃貸物件にはメリットだけでなくデメリットがあることも理解しておかないと、住んでから後悔する可能性があります。
そこで今回は、駅近の賃貸物件に住むメリットとデメリットを、駅近の定義と併せて解説しますので、ぜひ今後の参考にしてみてください。

駅近の賃貸物件は駅から何分か

駅近の賃貸物件は駅から何分か

駅近の賃貸物件は、一般的に駅から徒歩5分圏内にある物件を指します。
ただし、徒歩10分圏内の賃貸物件でも駅近と感じる方もおり、どの範囲までを駅近とするかは個人の感覚によります。
駅近の定義はあくまでも参考程度にとらえておくと良いでしょう。

駅から賃貸物件まで徒歩何分か決める方法

賃貸物件の広告に掲載されている「駅から徒歩何分」の情報は「不動産の表示に関する公正競争規約」で定められた以下のルールにしたがい計算されています。

●徒歩1分=80m
●生じた秒数はすべて繰り上げて計算
●分数は駅までの道の長さをもとに計測
●ハイヒールを履いた女性が歩く速度を基準として規定


秒数の繰り上げ計算について、たとえば駅から賃貸物件までの移動時間が徒歩2分1秒でも2分59秒でも、どちらも不動産広告では徒歩3分と表記されます。
不動産広告に記載されている「駅から徒歩何分」の表記は、道の距離を基に計算されたものであり、道路や駅の構造などは考慮されていません。
そのため、賃貸物件が駅近であっても、実際に歩いてみると広告に記載された時間よりも長くかかる可能性があることを理解しておきましょう。

「徒歩何分」を左右するポイント1.信号

駅までの道中に信号がある賃貸物件では、信号待ちによる時間のロスが発生する可能性があります。
交差点の規模にもよりますが、大きな通りであれば2~3分程度を目安に考慮しておくと良いでしょう。
また、踏切の待ち時間も「徒歩何分」の計算には含まれていないため、事前に踏切の有無を確認することをおすすめします。

「徒歩何分」を左右するポイント2.駅や賃貸物件の構造

「駅から徒歩何分」は駅の出入り口から賃貸物件のエントランスまでの距離を基に判断されます。
駅に着いてからホームに到着するまでに階段や連絡通路があっても、「駅から徒歩何分」には含まれないため、最寄りの駅が大きい場合は注意が必要です。
賃貸物件についても、高層階に住む場合はエレベーターの待ち時間や移動時間を考慮することをおすすめします。
さらに、エントランスが複数ある賃貸物件では、駅に近いエントランスから計測されることを覚えておきましょう。

駅近の賃貸物件を借りて住むメリット

駅近の賃貸物件を借りて住むメリット

駅近の賃貸物件に住むメリットは、主に生活の利便性の高さです。

メリット1.移動時間の短縮化

駅から自宅までの移動時間が短くなる点は、駅近の賃貸物件に住む大きなメリットです。
特に、電車を利用して通勤通学する方にとって、駅と賃貸物件の往復はほぼ毎日のことになるため、自由に使える時間が大幅に増えるでしょう。
朝、ゆっくり起床したり身支度を整えたり、帰宅後に資格取得に向けて勉強したり、プライベートを充実させることができ、生活が豊かになります。
また、雨や風が強い日でも駅近の賃貸物件なら屋外を移動する時間が短く、負担を軽減できます。
電車を頻繁に利用する方や車を所有していない方にとって、駅近の物件は魅力的と言えるでしょう。

メリット2.買い物の利便性

駅近の賃貸物件に住むと、毎日の買い物が便利になる可能性が高いです。
駅周辺にはスーパーマーケットやコンビニエンスストア、商店街などの商業施設が集中しやすいため、帰り道に立ち寄って買い物を済ませてから自宅に向かうことができます。
帰りが遅くなった場合でも、遠くまで移動する必要がないため、食材や日用品の購入も手軽におこなえます。
飲食店が多い地域であれば、自炊を避けたい日にもテイクアウトを利用して食事を楽しむことが可能です。
また、駅近の賃貸物件に住むと、重たい荷物や大きな買い物も持ち運びやすく、特売日のまとめ買いにも便利です。
買い物のしやすさを重視する方には、周辺が栄えている駅近の賃貸物件をおすすめします。

メリット3.通行量の多さ

駅近の賃貸物件に住むことで、夜道を歩く際のリスクを軽減できます。
乗降者数が多い駅周辺は人通りも多く、人目のある道を歩いて帰宅できるため、夜間の安全性が比較的高いでしょう。
賃貸物件が大通り沿いにある場合、通行人や車の通りも多いため、残業で遅くなっても帰宅しやすいです。
また、道中にコンビニエンスストアや深夜まで営業している飲食店があれば、夜間でも明るい道を歩けます。
一人暮らしを検討している女性や、仕事で夜遅く帰宅することが多い方は、駅近の物件を選ぶと良いでしょう。

駅近の賃貸物件を借りて住むデメリット

駅近の賃貸物件を借りて住むデメリット

駅近の賃貸物件はメリットが多くある一方で、さまざまなデメリットもあります。

デメリット1.騒音問題

駅近の賃貸物件に住むデメリットの一つは、電車の走行音が気になることです。
駅までの距離が短いほど、自宅に近い場所を電車が走行し、電車が通過する際の音が室内に入りやすくなります。
終電が遅い路線の駅では、24時以降も電車が走るため、睡眠が妨げられる可能性があります。
また、踏切が近くにある賃貸物件では、電車が通るたびに音が発生し、騒音に悩まされるリスクが高くなるでしょう。
騒音を軽減しつつ駅近に住む場合は、防音設計の賃貸物件を探すと良いでしょう。
家賃が高くなる傾向がありますが、快適な生活を実現しやすくなります。

デメリット2.プライバシー侵害のリスク

駅近の賃貸物件に住むデメリットのひとつは、駅や電車から自宅が丸見えになることです。
駅周辺は利便性が高いため、建物の数が多く、隣の建物との距離が近くなる傾向があります。
そのため、窓から室内全体が見られる可能性が高くなります。
賃貸物件が線路沿いにある場合、電車の乗客や駅を利用する通行人の視界に自宅が入ることもあります。
プライバシー保護の観点から、駅近の賃貸物件に住む際は、窓と周辺道路や線路との位置関係、周囲の建物との距離や高さを事前に確認しておくことが重要です。

デメリット3.高額傾向にある家賃

駅近の賃貸物件に住む場合、家賃が高いというデメリットを覚悟して賃貸借契約を結ぶ必要があります。
賃貸物件は利便性が高いため、駅に近いほど需要が高まり、家賃が高額に設定されやすいです。
たとえば、駅から徒歩5分圏内と10分圏内の賃貸物件では約5,000円、駅から徒歩20分圏内になると1万円以上の差が生じることもあります。
いくら利便性が高くても、収入に見合わない家賃の物件を選ぶと家計が圧迫され、生活が苦しくなる可能性があります。
仕事で頻繁に出張がある方は、自宅で過ごす時間が少ないため、高い家賃の支払いが無駄に感じることもあるでしょう。
無理に駅近の賃貸物件を借りる必要がない場合、駅から少し離れたエリアで家賃が安い物件を探すのもおすすめです。

まとめ

駅近の賃貸物件とは、駅の出入り口と賃貸物件のエントランスを徒歩5分以内に移動できる物件を指します。
通勤通学時間の短縮や買い物の利便性向上など、快適な暮らしの実現に関するメリットは大きいと言えるでしょう。
しかし、家賃が高いなどデメリットもあるため、慎重に判断したうえで借りるか決めてみてください。