シェアハウスの賃貸物件とは?家賃相場と入居するメリットをご紹介

シェアハウスの賃貸物件とは?家賃相場と入居するメリットをご紹介

賃貸物件には単身者向けやファミリー向けなどさまざまな種類がありますが、近年は「シェアハウス」が注目を集めています。
シェアハウスは、ひとりで、もしくは家族で暮らすこれまでの賃貸物件の在り方とは異なるため、どのような暮らしになるのか想像がつかない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、シェアハウスの賃貸物件とはどのようなものなのか、家賃相場とメリットをご紹介します。
シェアハウスの賃貸物件への入居をご検討中の方は、ぜひ参考になさってください。

賃貸物件を探す前に知っておきたいシェアハウスとは?

賃貸物件を探す前に知っておきたいシェアハウスとは?

賃貸物件にはさまざまな種類がありますが、その1つとして注目されているのがシェアハウスです。
ここでは、シェアハウスの概要や部屋のタイプについてご紹介します。

シェアハウスとは

シェアハウスとは、1つの建物内に自分の部屋とは別に共同で利用できるスペースがある賃貸物件のことです。
ラウンジやキッチンなどを共有し、ほかの住民との交流を楽しめる新しいタイプの住まいとして、おもに若い世代から注目されています。
また、通常の賃貸物件では考えられない大型スクリーンが設定されているシアタールームや、フィットネススタジオなどが完備されている物件もあります。
入居者同士の交流を大切にしたい方や、完全な一人暮らしは心細い方におすすめの賃貸物件だといえるでしょう。

シェアハウスのタイプ

シェアハウスの自室部分には、いくつかのタイプがあります。

●1名で1室を利用する「シングルルーム」タイプ
●2名で1室を利用する「シェアルーム」タイプ
●4~8名で一室を利用する「ドミトリー」タイプ


たとえば、プライベート空間を確保したい方や荷物が多い方は、プライベートタイプの部屋を選ぶと良いでしょう。
気心の知れた友人と部屋もシェアしたい方や、外出が多く寝るスペースだけあれば良い方には、複数名でシェアする部屋タイプがおすすめです。
どれも特徴や家賃が異なるため、ライフスタイルや好みに合った部屋タイプを選択してください。
また「楽器可」「ペット可」「シングルマザー限定」「在宅ワーカー限定」などのコンセプトが決められているシェアハウスもあります。
同じ趣味を持つ方同士で楽しんだり、助け合ったりすることができるため、気になる方は希望のエリアにどのようなシェアハウスがあるのかチェックしてみてください。

シェアハウスの賃貸物件の家賃相場

シェアハウスの賃貸物件の家賃相場

シェアハウスの賃貸物件の家賃相場は、一般的な賃貸物件のそれとは異なります。
シェアハウスの賃貸物件を探す際は、家賃についてもしっかりと把握しておくことが大切です。

家賃相場

シェアハウスの家賃相場は、5~6万円台です。
ただし必要最低限の設備がついたシェアハウスは3万円台、豪華かつ大規模なシェアハウスは7万円台など、家賃は規模や設備、部屋タイプに左右されます。
また一般的な賃貸物件の家賃相場が高い都心部では、シェアハウスの家賃相場も7~9万円とほかのエリアよりも高額になります。
部屋タイプ別の相場は、シングルルームタイプは5万4,000円、ドミトリータイプは4万円です。
家賃4万円以下のシェアハウスの場合は、だいたいがベッドのみのドミトリータイプで、入居者数が10人以下といったケースが多いでしょう。
4万円台になると、一般的なシェアハウスよりも小規模であるものの、シングルルームタイプやセミプライベートタイプ(仕切りのある2名以上の部屋)も選べるようになります。
5~6万円台は個室が設けられていることが多く、かつ交流の場も充実しているため、交流を目的とした方が集まることが特徴です。
7万円以上になると、シングルルームタイプで設備が充実している新築・築浅の大規模物件が増加します。

シェアハウスの「共益費」とは

一般的な賃貸物件で一人暮らしをする場合は、家賃のほかに生活費として、食費や水道光熱費、日用品費などの支払いが必要です。
しかしシェアハウスでは、水道光熱費や日用品などは共益費としてまとめて支払うケースが多く見られます。
共益費には水道光熱費、日用品費、通信費などが含まれ、相場は月額1万円程度です。
一般的な賃貸物件であれば、これらの費用で1万5,000円~2万円の支払いが生じるため、それと比べると少ない負担で済みます。

シェアハウスの家賃が安い理由

一般的な賃貸物件の家賃相場とシェアハウスの家賃相場とを比べると、シェアハウスのほうがリーズナブルであることがわかります。
これは、シェアタイプの賃貸物件は一般的な賃貸物件に比べて、設備の数が少ないためです。
一般的な賃貸物件であれば、部屋の数だけ浴室やキッチンなどを用意しなくてはなりませんが、シェアハウスであれば共用スペースとして設置するだけで済みます。
また自室部分にすべての設備をそろえる必要がない分、一室当たりの面積もコンパクトになります。
そのため建築時の費用を安く抑えることができ、結果として家賃も抑えられるという仕組みです。

シェアハウスの賃貸物件に住むメリット

シェアハウスの賃貸物件に住むメリット

シェアハウスの概要と家賃相場がわかったところで、実際に入居した場合どのようなメリットが得られるのでしょうか。
シェアハウスの賃貸物件で暮らすと得られる、おもなメリットは以下の4つです。

メリット①家具・家電を購入しなくて済む

シェアハウスで暮らすメリットは、家具や家電などがすでに備わっているため、入居時に購入しなくても良いことです。
家電や家具を購入するとなれば、何十万円もの出費となります。
また重い家電や家具を運ぶ必要がないため、身軽に引っ越しをすることができるでしょう。
とくに期間限定の転勤などで一時的に暮らす賃貸物件を探している場合は、家具・家電を購入しなくて済むことが大きなメリットだと感じられるはずです。

メリット②家事の負担が少ない

シェアハウスでは掃除や日用品の買い出しなどを管理会社がおこなっているケースが多く、自分で掃除をしたり、買い物に行ったりする必要がありません。
自室部分の掃除は自分でおこなうことになりますが、一般的な賃貸物件よりも面積がコンパクトであるため、手間が省けるでしょう。

メリット③初期費用を抑えられる

一般的な賃貸物件に入居する際は、家賃のほかに敷金や礼金を支払う必要があります。
しかし、シェアハウスの場合は、敷金や礼金を請求されることはありません。
敷金・礼金の金額は物件によって異なりますが、それぞれ家賃1~2か月分が目安です。
家賃2~4か月分のお金が浮くと考えると、シェアハウスがいかに初期費用を抑えられるかがわかります。
賃貸物件探しで、費用をできるだけ抑えたいという場合は、シェアハウスの入居を検討してみることをおすすめします。

メリット④生活費の計画を立てやすい

一般的な賃貸物件では日用品費や水道光熱費が変動しますが、シェアハウスでは共益費として一定の金額を支払うことになります。
そのため、季節を問わず生活費の計画を立てやすいことがメリットです。

まとめ

シェアハウスとは、1つの建物にそれぞれの部屋があり、住民同士が交流できる共有スペースも確保されている賃貸物件のことです。
シェアハウスのメリットは、入居時の金銭的な負担が小さいことや、家事の手間を減らせることなどです。
一般的な賃貸物件にくらべて家賃が安いこともメリットのひとつであり、5~6万円台で入居できますが、部屋タイプや規模などによって変動する点に注意しましょう。